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何ヶ月か前に嫌な取引先との継続的な仕事を打ち切った。年間にして450万円程度の仕事だ。なぜ嫌になったかというと、端的にかけば、相手とのやりとりが、精神的なストレスになるから。つまり祖手との相性がどうもよくないのだ。相手は長年仕事をしたことはなかったのだが、過去に付き合いのあった取引先に勤めていた人。転職先で私のことを覚えていて、新たに声をかけてくれた。年間契約で、1冊単位の報酬は相場よりやや低かったが、仕事の依頼段階では感じもよく、「基本的におまかせします」というような感じだったので、「お金よりもやりやすさ」をとったつもりで引き受けることにした。
数ヶ月たち、納品前の最終段階までは比較的スムーズにいったのだが、いざ最終段階になると、予想外に、他の取引先以上に細かいダメだしや修正依頼があった。また、ダメだし自体がかなり細かいやっかいなものだったこともあり、だんだんやりずらさを感じはじめる。「これは違うな」と自分の中で感じ始めていた。
相手は知り合いとはいえ、お客さんだし、たとえ些細なことでも、ミスは、ミスだし、ダメだしがあるのは仕方が無い。相手の言うことは正論ではある。
ただ、なんとなくこの人と仕事をすると調子が狂う。しかし、長年の知り合いということもあり、文句を言うこともできないし、険悪にはなりたくない。
当初は、年間450万円の仕事を打ち切ることにもためらいはあった。「いい年をした大人がそんな理由でやめていいのか」と随分悩んだが、そのまま相手のペースにあわせて仕事をしていると、よいパフォーマンスができないので、限界を感じ、思い切って翌年以降の仕事の依頼を断った。
やめた当時は、よくわからなかったが、何ヶ月かして冷静になってみると、相手に精神的なストレスを感じたのは、どうやら、相手が嫌いだからではなく、ストレスに見合った報酬をもらえていなかったから「割にあわない」と感じたのではないかということに気が付いた。
「自分の労働力に見合った報酬をもらえていない」といくことに気が付いたのはやめてから半年後のこと。
きっかけは、別な会社の仕事で、多少ストレスを感じることがあっても、それなりに自分が納得できる報酬をもらえているとなぜか相手への嫌悪感やその会社との取引をやめようとは思わないからだ。
あくまで自分の場合ではあるが、ストレスのかかる仕事でも、おそらくそれなりの見合った報酬をもらえていれば我慢できるのかも知れない。
一番いけないのは、「見合った報酬ではないのに我慢しながら負荷のかかる仕事(手間のかかる仕事)をしていた」ということだ。「報酬が安くてもさほど負荷がかからない仕事」ならストレスはなかったのだ。
知り合いだということもあり、悪いようにはしないだろうと考え、相手の言いなりになってしまったのが原因だ。



# by 2300127 | 2021-02-27 22:06